韓国のスーパースター

李承菀の安打に喜ぶ韓国からの応援団

<ロッテ5−4ダイエー>◇4月2日◇千葉マリン
2戦観戦:2勝
1選手の加入によって、千葉マリンの風景が変わった。誰あろう李承菀である。
千葉マリンの今季開幕戦であるこの試合、自分は今年から新設された「ボビーシート」(一塁ベンチにいる監督の姿を見ることができる)なる席で見ることにした。たまたま最前列ということもあり、今までにない角度から野球を見られたことは確かだが、双眼鏡でも使わない限り、監督の姿は分からない。

到着すると、数列挟んだ左隣に30人ぐらいの団体客が陣取っているのに気付いた。お揃いの白のトレーナーで、明らかに他の客とのテンションが違う。韓国からはるばるやって来た、李承菀の応援団である。

DHのため李の出番は打撃のみ。打順が回ってくると、一様に立ち上がり、リーダーの笛とコールによって応援が始まる。北朝鮮の美女軍団風のおねえちゃんも2人ばかり。「イ・スンヨ」「ホームラン」「ファイティング」の単語は聞き取ることができた。マリンの3塁側内野席が、こんなに盛り上がっている風景を見たことがない。そもそも、なぜ彼らがこの位置にいるのかが疑問なのだが。

試合はじめの頃は、ダイエーの応援歌にも手拍子をしてしまっていたが、時間の経過によって雰囲気に慣れ始め、李以外のロッテ選手にも拍手をしていた。この試合の李は、4打数1安打。2回の先頭打者として右前安打で出塁。チームの逆転に貢献した。

9年前、野茂英雄ドジャースに入団し、活躍したことによって、自分を含め、多くの日本人がロサンゼルス・ドジャースというチーム、選手を知ることになった。相棒のマイク・ピアザ、初勝利の試合、野茂の隣で笑顔で喜んでいたイシュメール・バルデス、強肩ラウル・モンデシー、「ペドロ」の兄ラモン・マルティネス・・・。これと同じように、彼らにもぜひ、福浦、小坂、清水直、小林雅などを覚えていってもらいたいものである。立川や戸部まで覚えろとまでは言わない。(笑)

ちなみに、ロッテサポが歌う李承菀の応援歌はこんなカンジ。
(トランペット)オイ!(トランペット)オイ!(トランペット)オイ!(トランペット)ナルリョボリョ ナルリョボリョ ナルリョラ イスンヨプ ナルリョボリョ ナルリョボリョ ナルリョラ イスンヨプ(ドンドンドドドン)イスンヨ ホームラン!(ドンドンドドドン)イスンヨ ホームラン!

「ナルリョボリョ」は、「かっとばせ」の意。